保存科学研究室は、美術学部中央棟 2階、地下1階に実験室や居室があります。その一部をご紹介します。
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実験室
写真は、通称「三角実験室」の様子です。研究室内で一番大きな実験室で、実験台の他に、ドラフト、流し台が備えてあります。
HPLCや GC-MSの他に、光や湿熱の加速劣化試験機や、電気炉、オーブン、オートクレーブ、他にも遠心分離機、真空ポンプやアスピレーター、各種ガラス器具など・・・実験用の様々なものがここにあります。
この部屋の他に、主に試料の切り出しや研磨を行う化学実験室もあります。
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機器分析の部屋
2F一番奥とその手前の部屋には、分析機器が並んでいます。スパッタリング装置や光学顕微鏡、各種分光分析装置、XRDやXRDFなどです。学生が自由に使える機器については、予定表で予約・管理して使用しています。
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地下実験室
写真は、B1Fフロアにある部屋の一部の様子です。実験室としていて、FE-SEMが設置されています。他にも、この奥に熱分析装置Tg-DTAなどがあります。
また、地下実験室の隣には桐野教授の部屋があります。
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恒温恒湿室
何かの物性を調べるとき、温湿度一定という条件が重要があります。特に紙などは、構成するセルロースが水分と仲がいいため、湿度に影響を受けやすい性質があります。
この部屋は、一度乾燥させた空気に、加湿した空気を加えて一定湿度に調湿していますので、これらの物性試験に使用します。ドアの開け閉めや出入りは速やかに行います。
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学生共用PC・蔵書
学生が共用で使用できるPCがあり、その一部は解析専用としています。プリンタ・スキャナー・コピー機等も研究室で保有しており、研究に使用できます。
また、大学図書館の蔵書の一部は研究室で管理しています。研究室保有の和書・洋書・雑誌等も、数多くあり、研究室内では自由に閲覧できます。
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実習・講義
文化財保存学専攻の修士1年生全員が必須で受講する「文化財保存学演習」を実験室で行っている、授業風景です。(保存科学では数グループに分けて行っています)
専攻内全ての研究室の実習を交えた授業を受講でき、保存修復と保存科学の両方の研究室がある、藝大ならではの授業です。
1年かけて受講するなかで、研究室を超えた、同期の繋がりを持つこともできます。
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学生居室
学生は、実験や講義の合間にこの部屋でデータをまとめたり、文献調査をしたりします。