修士1年生の前期は、特に授業が多く、また課題やレポートの提出を求められる授業もあるため、忙しい毎日になります。保存科学研究室では、学生は基礎知識や技能を身に付けつつ、基本的に卒業研究となる1つのテーマにじっくり取り組んでいます。授業の間に、研究室にある書籍や、文献などを調べ、担当教員とよく話し合って研究テーマを決めます。
ここには修士1年生の前期の履修登録の例を挙げます。(学芸員資格取得のための授業も含まれています)
東京藝大文化財保存学ならではの授業といえば、「文化財保存学演習」と言えるかもしれません。文化財保存学には、保存修復日本画、保存修復油画、保存修復彫刻、保存修復工芸、保存修復建造物、保存科学、システム保存学の7研究室がありますが、各研究室の基礎演習を受けることができます。修復の観点に触れることができるのは、大変勉強になります。またこの授業を通して、文化財保存学専攻の他研究室の同期との交流を深めることもできます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
1限 | 美術工芸材料学 | 保存修復計画論 | 保存科学演習III | 修復計画論 | |
2限 | 博物館概論 | 文化財保護概論 | 修復材料学特論 | 機器分析法 | |
3限 | 保存科学演習I | 文化財保存学演習I | 機器分析実験 | ||
4限 | 材料学実験 | 金属材料学I | 博物館情報メディア論 | ||
5限 | 博物館資料保存論 | 文化財測定学 |