美術工芸材料学講座、文化財測定学講座の2講座から構成され、連携して運営しています。学生は研究内容に応じて担当の教員に付き、それを他の教員スタッフ全員でサポートしています。特にゼミは保存科学研究室全体で行なっていて、研究室全員で、意見を交わしたり討論したりして内容を精査します。
令和5年度のメンバーは以下のとおりです。
■教授■
- 塚田全彦(文化財測定学、発掘調査団団長) 専門:保存環境、色材の劣化・分析、有機物
■准教授■
- 貴田啓子(美術工芸材料学) 専門:紙の劣化、文化財科学
- 田中眞奈子(美術工芸材料学) 専門:文化財材料学(主に金属や顔料など無機物)、伝統技法
■招聘教授■
- Boris Pretzel(Formerly Head of Science, Victoria and Albert Museum, London)
■客員研究員■
- 談翔(敦煌研究院)
■非常勤講師■
- 小椋聡子(美術工芸材料学) 専門:鋳金技法、金属造形、制作技法
- 勝亦京子(文化財測定学) 専門:木材化学、製紙科学
- 蔵品真理(文化財測定学) 専門:分析化学、有機化学
- 水本和美(発掘調査団) 専門:考古学、陶磁器、江戸時代、都市史
■教育研究助手■
- 高田耕佑(美術工芸材料学) 専門:陶磁器
■学生■
- 博士3年:2名、博士2年:2名、博士1年:2名、修士2年:5名、修士1年:3名
- (休学中の学生含まず)
卒業した後、文化財に関わる仕事に就きたいと希望する学生は多くいますが、実情として、文化財分野全体として常勤職は多くはありません。そんな中、非常勤職員として活躍する卒業生も多くいますが、ここには研究室の卒業生で、常勤職として勤めている人数を示します(2021年時点)。
また、これまでの卒業生の文化財系の就職実績(常勤職のみ)を以下のリストに示します(順不同、2023年10月現在)。
■文化財研究所・美術館・博物館・図書館■
- 東京文化財研究所、奈良文化財研究所、東京国立博物館、京都国立博物館、九州国立博物館、国立西洋美術館、国立文化財機構 文化財活用センター、国立歴史民俗博物館、国立国会図書館、宮内庁正倉院事務所、東京都江戸東京博物館、愛知県美術館、東北歴史博物館(宮城県博)、福島県立博物館、山梨県立博物館、愛知県陶磁資料館、三重県総合博物館、北海道博物館、葛飾区郷土と天文の博物館、熊本博物館、田川市石炭・歴史博物館、奥田元宋・小由女美術館、戸栗美術館、三康図書館、日本陶磁協会、刀剣博物館
■大学・教育機関■
- 東京学芸大学、東北大学、東北芸術工科大学、鳴門教育大学、帝京大学文化財研究所、別府大学、東京農工大学、高知大学、京都市立芸術大学、
筑波大学、京都美術工芸大学、東京藝術大学、奈良大学、昭和女子大学、東洋美術学校
■埋蔵文化財センター■
- 滋賀県埋蔵文化財センター、千葉県埋蔵文化財センター、新潟県埋蔵文化財センター、宮崎県埋蔵文化財センター
■修復工房等■
- 絵画保存研究所、元興寺文化財研究所、国宝修理装潢師連盟、紙本修復家、修復研究所21、伝世舎、半田九清堂、文化財保存、森絵画保存修復工房
■海外■
- 韓国大統領府、韓国国立文化財研究所、韓国伝統文化大学校、韓国国立現代美術館、韓国国立中央博物館、韓国国立加耶文化財研究所
- 中国文物研究所、中国復旦大学、中国国家図書館、中国国立故宮博物院、敦煌研究院、広州美術学院
- 国立台湾師範大学、国立台南芸術大学
- ボストン美術館、メトロポリタン美術館、ケンブリッジ・コンソーシアム